こんにちは!AnotherMeadowです。
「産後に抜け毛があるのは知っていたけれど違和感がある…貧血が関係しているのかな?」
この記事を読んでいる方は、このようなお悩みを持っているのではないでしょうか。
産後の抜け毛が思っていた量と違って多かったり、ある程度日数が経ったのに落ち着かなかったりすると、貧血のせいではないのかと気になりますよね。
結論からいうと、一般的な産後の抜け毛と比べて違和感を覚える抜け毛には、貧血が関わっていることも考えられます。
貧血を抱えているのであれば、貧血を改善すれば抜け毛も落ち着く可能性があります。
この記事では、産後の抜け毛と貧血の関係性について説明しています。
産後の抜け毛にお悩みの方の不安を解消できるような内容を載せていますので、ぜひ最後までご覧ください。
産後の抜け毛は貧血も関係していることもある!
一般的な産後の抜け毛の主な原因は、ホルモンバランスの乱れです。
しかし冒頭でも説明した通り、一般的な産後の抜け毛と比べて違和感を覚える抜け毛には、貧血が関係していることもあります。
貧血とは、血液の赤血球に含まれるたんぱく質「ヘモグロビン」の濃度が低下している状態をいいます。女性の場合、ヘモグロビンが12.0g/dl以下であると貧血と判断されます(参考:国立長寿医療研究センター「貧血の原因は?」)
特に産後は、次の3つの理由から貧血を抱えやすいです。
- もともと貧血である
- 出産時の出血量が多かった
- 授乳で鉄が失われやすい
もともと貧血であると、出産後の出血も関わって貧血が続くことがあります。
出産時の出血量が多かった場合も貧血が起こりやすいです。大量の出血はヘモグロビンの材料となる鉄不足につながるため、ヘモグロビンの濃度が低下しやすくなります。
授乳も貧血を引き起こす原因になります。ママの体にある鉄が授乳によって赤ちゃんに与えられるため鉄不足になりやすく、ヘモグロビンの濃度も低下しやすいからです。
貧血で抜け毛が起こるのはなぜ?
貧血で抜け毛が起こるのは、髪の成長に必要な酸素と栄養が十分に届かないからです。
髪は毛根にある細胞「毛母細胞(もうぼさいぼう)」の分裂によって作られ、頭皮の外へ押し出されることで成長します。
毛母細胞は、酸素と栄養によって活性します。この酸素と栄養を毛母細胞に届けているのが、ヘモグロビンです。
ヘモグロビンが正常であれば、毛母細胞に十分な酸素と栄養を届けられるため、髪も作られて、成長させることができます。
しかしヘモグロビンの濃度が低下してしまうと、毛母細胞に髪の成長に必要な酸素と栄養が届きません。
「産後の抜け毛は貧血も関係していることもある!」でも説明した通り、ヘモグロビンの濃度が低下している状態というのが、貧血です。貧血となると抜け毛が起こるのは、このためなのです。
一般的な産後の抜け毛と貧血の抜け毛を判断する基準
今起きている抜け毛が、一般的な産後の抜け毛であるのか、あるいは貧血による抜け毛であるのかは、抜け毛が落ち着く時期で判断できます。
一般的な産後の抜け毛は、個人差もありますが約半年~1年経過すると徐々に落ち着くようです(参考:所沢市「産後の健康づくり|3. 産後に気を付けたい食事」)。
産後半年~1年を超えても抜け毛が落ち着かないのであれば、貧血が関わっているかもしれません。特にもともと貧血であったり、出産時に出血量が多かったりした方は注意が必要です。
抜け毛に貧血が関わっている場合は、貧血対策をすれば改善される可能性があります。
貧血対策というのは、具体的にいうと「鉄の補給」です。ヘモグロビンの材料となるのが鉄であるため、鉄を十分に補えばヘモグロビンの濃度も正常になり、貧血が改善されます。
貧血対策については、当ブログに掲載の以下「【貧血対策】更年期による貧血に効果的な食材や食事・サプリをご紹介!」で紹介しています。
更年期の貧血対策を紹介している記事ですが、更年期以外の方でも参考にしていただけるのでご覧ください。
貧血が抜け毛の原因と考えにくい場合 |
抜け毛の原因が貧血と考えにくい場合は、他の原因が抜け毛に関わっているといえます。 たとえば、以下のような原因が考えられます。 睡眠不足 頭皮の血行不良 カラーやパーマの繰り返し 貧血以外の抜け毛の原因と対策については、当ブログに掲載の「貧血は抜け毛の原因に!知っておくべき関係性と改善方法」で説明していますので参考にしてください。 もし抜け毛の量が異常であったり、不安に感じたりする場合は、まず皮膚科へ相談することをおすすめします。 |
産後の抜け毛が治まっても貧血対策を続けよう
産後の抜け毛が治まっても、貧血対策を続けることをおすすめします。
授乳(母乳の場合)や生理によって、鉄不足が起こりやすいからです。鉄が不足するとヘモグロビンの濃度が下がり、貧血となってしまいます。
「一般的な産後の抜け毛と貧血の抜け毛を判断する基準」でも記載した「【貧血対策】更年期による貧血に効果的な食材や食事・サプリをご紹介!」を参考に対策を継続し、貧血を再発させないようにしましょう。
貧血対策をするときの注意点 |
貧血の治療を受けている方は、医師の指示に従ってください。 貧血には疾患が隠れている恐れもあります。貧血の症状が強かったり、不安に感じたりする場合は、医療機関を受診することをおすすめします。 |
まとめ
産後の抜け毛と貧血の関係性について説明してきました。
産後は次の3つの理由から貧血を抱えやすく、抜け毛も起きやすいです。
- もともと貧血である
- 出産時の出血量が多かった
- 授乳で鉄が失われやすい
貧血になると抜け毛が起こるのは、髪の成長に必要な酸素と栄養が十分に行き渡らないからです。
産後約半年~1年経過しても抜け毛が落ち着かないのであれば、貧血が関わっていることも考えられます。もともと貧血であったり、出産時に出血が多かったりした方は注意です。
適切な貧血対策をすれば、抜け毛も次第に落ち着くでしょう。
ただし産後の抜け毛が治まっても、授乳や生理によって貧血になりやすいため、貧血対策は続けていくことが大切です。
本記事が、産後の抜け毛にお悩みの方の不安を解消する手助けとなれば幸いです。