こんにちは!AnotherMeadowです。
「生理がくると肩こりがして辛い…」
「生理中の肩こりがひどくて仕事に集中できない!どうしたらいい?」
この記事を読んでいる方は、このようなお悩みを持っているのではないでしょうか。
心身共に不調が起きやすい生理中に肩こりまでひどくなってしまうと、辛いですよね。
詳しくは後述しますが、生理中に肩こりが起こる主な原因としては次の2つが考えられます。
- ホルモンバランスの乱れ
- 貧血
生理中の肩こりを和らげるには、その場でできる対処法の他、上記の原因にアプローチする対策をするのがおすすめです。
この記事では生理中の肩こりについて説明していきます。
生理中の肩こりに悩む方が症状を和らげ、元気な毎日を過ごせるようになるための内容を載せていますので、ぜひ最後までご覧ください。
生理中に肩こりが起こるのはなぜ?考えられる原因2つ
冒頭でも説明した通り、生理中に肩こりが起こる原因として考えられる原因には「ホルモンバランスの乱れ」と「貧血」の2つがあります。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れというのは、女性らしい体を作るホルモン「エストロゲン」と妊娠を司るホルモン「プロゲステロン」が以下のような状態になることをいいます。
- 正常に分泌されない
- 分泌量の増減サイクルが変わる
- 分泌量が減る
こうしたホルモンバランスの乱れは生理中に起きやすいです。
ホルモンバランスが乱れると、体を興奮・緊張状態にさせる交感神経が優位になります。
交感神経が優位になると筋肉が硬くなり、血行不良が起きて重く感じるようになります。これが「こり」です。
生理中に肩こりが起こりやすいのは、ホルモンバランスが乱れることで肩周りの筋肉が硬くなり、血行不良となるからなのです。
貧血
貧血というのは、以下の状態をいいます。
- 血液の成分である「赤血球」の数が減少している
- 赤血球に含まれる「ヘモグロビン」の濃度が低下している
※女性の場合、ヘモグロビンの濃度が12.0g/dl以下であると貧血と判断される(参考:国立長寿医療研究センター「貧血の原因は?」)
生理中は出血が生じることによって赤血球が減るため、貧血になりやすいです。特に、月経過多の症状がある方に貧血が見られることがあります。
貧血になると、血液が酸素を十分に補えなくなるため血行不良が起きます。
この血行不良が肩周りに起こると重たく感じるようになり、肩こりが生じるのです。
【すぐに実践できる!】生理中の肩こりを和らげるおすすめの対処法5つ
生理中の肩こりを解消するには、ホルモンバランスの乱れの改善と貧血の改善・予防をしていくのがおすすめです。
しかし仕事や家事をしているときに肩こりがひどければ辛いですし、すぐに何とかしたいですよね。
そこでまずは、生理中の肩こりをその場で和らげる対処法を5つ紹介します。
- 鎮痛効果のあるテープ剤を活用する
- 肩こり解消体操をする
- 肩こり解消ストレッチをする
- ツボ押しをする
- 入浴時にシャワーで肩周辺を温める
上記は忙しくても行いやすい対処法なので、ぜひ試してみてください。
鎮痛効果のあるテープ剤を活用する
鎮痛効果のあるテープ剤を活用しましょう。肩こりを感じる部分に貼るだけで緩和につながります。
テープ剤はドラッグストアで売られています。色々な種類があるため、お好みを選ぶのがおすすめです。
PR TIMESが公表しているプレスリリース「仕事中の肩こりストレスは「動作の重いパソコンでの作業」と同程度!? デスクワーカーの97%が悩む肩こり…仕事効率に影響も」によると、ニチバンから発売されているロイヒ膏(TM)フェルビ コンパクトは無臭タイプのテープ剤で、オフィスで試した女性の満足度が92%のようです。
もしテープ剤選びに迷うのであれば、このようなテープ剤を参考にすると良いでしょう。
肩こり解消体操をする
肩こり解消体操をするのもおすすめです。肩周りの血行が良くなって、こりも和らぎます。
以下は、働く人の健康を推進する事業を行う独立行政法人 労働者健康安全機構が公表している肩こり体操です。
オフィスや自宅で簡単に行えるので、参考にしてみてください。
出典:独立行政法人 労働者健康安全機構「家庭でできる運動シリーズ(運動編)“首・肩に症状がある肩に”」
肩こり解消体操の注意点 |
軽めに行いましょう。強く行うと筋緊張を高めてしまいます 体操中に症状が悪くなったらすぐに止め、医師などの専門家に相談しましょう |
肩こり解消ストレッチをする
肩こり解消ストレッチをするのもおすすめです。肩周りの血行が良くなって、こりも和らぎます。
以下は、国の障害者対策に関する研究などを行う国立障害者リハビリテーションセンターが公表している肩こり解消ストレッチです。
こちらもオフィスや自宅で行いやすいので、ご参考ください。
肩甲骨周りのストレッチ
出典:国立障害者リハビリテーションセンター「〔ワンポイントマッサージシリーズ4〕東洋の経験と知恵を活かして健やかな毎日を」
- 左手を上げて肘を曲げ、手が背中に落ちるようにする
- 1の状態で、右手で左の肘をつかみ、ゆっくりと右側に引き、約10秒保つ
- そっと手を離し、肘をゆっくり伸ばしてから下におろす
- 右手も同様に行う
肩や胸の上方、肩関節の上部や前外方のストレッチ
出典:国立障害者リハビリテーションセンター「〔ワンポイントマッサージシリーズ4〕東洋の経験と知恵を活かして健やかな毎日を」
- 両手をゆっくりたらす
- 体の後ろで、左手首を右手でつかむ
- 2の状態で右下後方に引き、約10秒保つ
- 反対側も同様に行う
肩甲骨の内側と肩関節後部のストレッチ
出典:国立障害者リハビリテーションセンター「〔ワンポイントマッサージシリーズ4〕東洋の経験と知恵を活かして健やかな毎日を」
- 左手を90度前方に上げて、内側水平横行に移動させる
- 2の状態で、右手で肘を右後方に引く
- 反対側も同様に行う
ストレッチをするときの注意点 |
リラックスして行いましょう 動きやすい服装で行いましょう 痛みを感じたら、すぐに止めましょう 10秒程度ゆっくりと力を加え、ゆっくりと力を抜いていきます 呼吸を止めないようにしましょう 強く力を入れ過ぎたり、急に力を入れたりしないようにしましょう |
ツボ押しをする
ツボ押しも肩こり解消の効果を期待できます。
該当するツボを押すだけなので、すき間時間に行えます。体操やストレッチをする時間が取れないときにおすすめです。
以下が、肩こり解消に効果的なツボです。ぜひ試してみてください。
合谷(ごうこく)
肩こりを始めとした様々な不調の改善効果を期待できるツボです。
手の甲の親指と人差し指の間にある、くぼみの部分にあります。
三陰交(さんいんこう)
血行が良くなるツボです。婦人系の不調の改善効果も期待できます。
ふくらはぎの内側で、内くるぶしから指4本分上にあります。
ツボ押しのポイント |
1日1回、左右両方のツボに対し行いましょう ツボ1箇所につき3~5秒、5~10回ほど押したり揉んだりしましょう |
入浴時にシャワーで肩周辺を温める
入浴時にシャワーで肩周辺を温めることもおすすめです。肩周りが温まることで血行が良くなり、こりも和らぎます。
シャワーの温度は、45度前後の熱めがおすすめです。ぜひ試してみてください。
【重要!】生理中の肩こりを解消するには日頃から対策もしておこう
生理中の肩こりにこの先も悩まないようにするためには、日頃から対策をしておくことも大切です。
最後に、家庭で行える対策と仕事場で行える対策を紹介します。
家庭で行うおすすめの対策
家庭で行うおすすめの対策としては、次の2つがあります。
- ホルモンバランスを整える
- 貧血を改善・予防する
ホルモンバランスを整える
ホルモンバランスの乱れが生理中の肩こりを引き起こす一因と考えられるため、ホルモンバランスを整えましょう。
ホルモンバランスの乱れにアプローチするサプリを摂るのがおすすめです。具体的には、「エクオール」を含むサプリが良いでしょう。
エクオールというのは、女性らしい体を作るホルモン「エストロゲン」と似た働きを持つ成分です。
ホルモンバランスが乱れる一因にエストロゲンの分泌量の減少があるため、エクオールを含むサプリを摂れば、ホルモンバランスを整えることにつながります。
Another meadowでは、エクオールを含むサプリをご用意しています。詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。
貧血を改善・予防する
生理中の肩こりの考えられるもう1つの原因は貧血のため、貧血の改善・予防をしましょう。
今貧血であるかどうかは、健康診断の血液検査で分かることが多いです。貧血であることが分かったら、診断結果に合わせて対策をしていきましょう。
貧血でなくても、予防が大切です。
実は、貧血でなくても「かくれ貧血」と呼ばれる状態である女性が多いといわれています。
かくれ貧血とは、健康診断の血液検査では分からないものの、体に貯蓄されている鉄分が不足しており、放っておくと貧血につながる状態をいいます。
生理のある女性は出血によって鉄不足が起こりやすいため、かくれ貧血になる方が多いのです。
かくれ貧血の対策をすれば貧血になることを防げますし、生理中の肩こりに悩むことも減るといえます。
貧血の改善・予防については、当ブログの以下の記事で紹介しています。
更年期における貧血やかくれ貧血についての記事ですが、更年期に該当しない方でもご参考いただけますので、ぜひご覧ください。
▼貧血の予防や改善策について
▼かくれ貧血について
▼かくれ貧血の対策について
仕事場で行うおすすめの対策
仕事場で行うおすすめの対策としては、次の2つがあります。
- 肩こりを予防する仕事環境に変える
- 長時間の座りっぱなしを避ける
肩こりを予防する仕事環境に変える
肩こりを予防する仕事環境に変えましょう。
仕事場は1日の中で最も多くいる場所です。肩こりを予防する環境に変えれば、生理中でも「肩こりのせいで仕事に集中できない!」といった悩みを減らせます。
以下は、独立行政法人 労働者健康安全機構とスポーツ庁Web広報マガジン『DEPORTARE(デポルターレ)』が公表している肩こりを予防する仕事環境の例ですので、参考にしてみてください。
肘掛け椅子に変える クッションなどを使って椅子の高さを調整する 体とパソコンとの距離を適切に保つ 機能性クッションを使って正しい姿勢で座る |
長時間の座りっぱなしを避ける
長時間の座りっぱなしは避けましょう。座りっぱなしだと血行不良が起こりやすくなるため、肩こりの悪化につながります。
特にデスクワークの方は以下のような対策をして、血行を良くして肩こりを起こさないようにしましょう。
1時間に1度立ち上がる 5分ほど背伸びや屈伸、その場歩きをする |
生理中の肩こりがひどいときは婦人科を受診するのがおすすめ
生理中の肩こりがひどいときは、我慢せずに婦人科を受診するのがおすすめです。
生理中の肩こりの原因は、ホルモンバランスの乱れや月経過多による貧血と考えられます。婦人科であれば、こうした不調を診てくれます。
この記事で紹介してきた対処法や対策をしても改善されないときも、婦人科で診てもらうと良いでしょう。
まとめ
本記事では、生理と肩こりの関係性について説明してきました。
生理中に肩こりが起こる原因は、次の2つが考えられます。
- ホルモンバランスの乱れ
- 貧血
生理中の肩こりは、効果的な対処を行えばその場で和らげることができますが、今後悩まないようにするためには、以下のような対策を続けることが重要です。
- 家庭で行う対策
- ホルモンバランスを整える
- 貧血を改善・予防する
- 仕事場で行う対策
- 肩こりを予防する仕事環境に変える
- 長時間の座りっぱなしを避ける
生理中の肩こりに悩まされないよう、今できる対処法や対策をして、元気な毎日を過ごせるようにしましょう!