更年期女性に起きやすい貧血の原因は?特定する判断基準と対処法を紹介

貧血で頭痛がする更年期女性

こんにちは!AnotherMeadowです。

貧血になってしまった…。更年期女性であると、原因は何だろう?

この記事を読んでいる方は、このような疑問を持っているのではないでしょうか。

更年期に入ってから貧血と思われる症状が出ていたものの、その原因が分からないのは不安になりますよね。

結論からいうと、更年期女性に起こりやすい貧血の主な原因は「月経過多による鉄不足」です。

症状の具合によって対処法は異なりますが、食生活で鉄を意識的に摂ったり、婦人科を受診したりすれば改善することができます。

ただし、更年期女性に起こりやすい貧血には他にも原因があります。

このため、今起きている貧血の原因を特定し、その原因を解消する対処をしていくことが重要です。

この記事では、更年期女性に起きやすい貧血の原因を詳しく説明しています。

読んでいただければ、今自分に起きている貧血の考えられる原因が分かります。

貧血を抱えている更年期女性の不安を解消できる内容を載せていますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

更年期女性に起きやすい貧血の原因の多くは「月経過多による鉄不足」

生理痛でお腹を押さえる更年期女性

冒頭でも説明した通り、更年期女性に起きやすい貧血の原因の多くは「月経過多による鉄不足」です。

女性は更年期に入るとホルモンバランスが乱れることで、月経過多を伴う以下の症状が起こりやすくなります。

症状名詳細
頻発月経月経周期が短くなる症状。
1カ月に数回月経が生じるため、月経量が増える。
子宮筋腫子宮の筋層に良性のしこりができてしまう症状。
月経時に剥がれ落ちる子宮内膜量が増えるため、月経量が増える。
子宮腺筋症子宮の内側以外に子宮内膜ができてしまう症状。
月経時に剥がれ落ちる子宮内膜量が増えるため、月経量が増える。
月経過多を伴う症状例

そもそも貧血とは、以下2つが生じている状態をいいます。

  • 血液の成分である「赤血球」の数が減少している
  • 赤血球に含まれる「ヘモグロビン」の濃度が低下している
    ※女性の場合、ヘモグロビンの濃度が12.0g/dl以下であると貧血と判断される(参考: 国立長寿医療研究センター「貧血の原因は?」

赤血球やヘモグロビンの主な材料は鉄です。鉄が不足すると、赤血球やヘモグロビンが作られなくなり、貧血となります。

鉄が不足する原因は様々ですが、その一因に月経過多があります。

前述の通り、更年期女性はホルモンバランスの乱れによって月経過多を伴う症状が起きやすいです。

更年期女性に起きやすい貧血の主な原因が「月経過多による鉄不足」であるのは、このためです。

【要注意!】更年期女性の貧血には他にも原因がある

食事制限をする更年期女性

更年期女性に起きやすい貧血の主な原因は月経過多による鉄不足ですが、実は他にも原因があります。それが主に以下の3つです。

  1. 偏食や過度なダイエットによる鉄摂取量の不足
  2. ストレスによる鉄吸収量の不足
  3. 貧血を引き起こす疾患

偏食や過度なダイエットによる鉄摂取量の不足

偏食や過度なダイエットをしていると、鉄が不足して貧血を引き起こすことがあります。特定の栄養しか摂れておらず、鉄を十分に補えていない恐れがあるからです。

前述の通り、鉄が不足すると赤血球やヘモグロビンが作られなくなり、貧血になります。

更年期女性は仕事や家事、育児、介護など対応しなければならないことが多く、限られた食事しか摂れないこともあるかもしれません。

また更年期に入ると痩せにくくなるため、頑張って食事制限をして若い頃のような体型に戻したくなるかもしれません。

しかしこうした偏食や過度なダイエットは、貧血の原因となることもあるのです。

ストレスによる鉄吸収量の不足

ストレスが溜まっていると、鉄吸収量が不足して貧血になることがあります。自律神経が乱れて胃の吸収阻害が起こるからです。

胃の吸収阻害が起こると、食事から十分な栄養素を吸収できなくなります。つまり、食事から十分な鉄を吸収できなくなるのです。

忙しい毎日を過ごす更年期女性はストレスが溜まりやすいといえますが、これが鉄の吸収阻害を引き起こし、貧血の原因を作っていることも注意しなければなりません。

貧血を引き起こす疾患

貧血を引き起こす疾患もあります。たとえば、以下が貧血を引き起こす疾患として知られています。

  • 消化器系疾患(胃潰瘍や胃がん、大腸がんなど)
  • 骨髄系疾患(骨髄異形成症候群や多発性骨髄腫など)
  • 腎臓系疾患(慢性腎臓病など)

更年期に入ると、ホルモンバランスの乱れによって様々な疾患を引き起こすリスクが高まります。その疾患の1つに、貧血を引き起こす疾患もあるのです。

更年期女性の貧血の原因を特定する判断基準

医師の診断

この記事を読んでいる方は、今自分に起きている貧血の原因が分からないのではないでしょうか。

ご安心ください。

今起きている貧血の原因は、月経の量と月経以外の出血状態である程度分かります

以下は、月経量や月経以外の出血状態別に考えられる貧血の原因です。

月経量や月経以外の出血状態(※)考えられる貧血の原因
生理以外で血尿や血便、痔などの出血はない
生理の量が多い気がする
生理の量は普通もしくは少ない方だが、帝王切開または子宮筋腫摘出の経験がある
月経過多による鉄不足
生理以外で出血がある
血便がある(コーヒーのような黒い便も含む)
消化器系疾患
生理以外で血尿や血便、痔などの出血はない
生理の量は普通もしくは少ない方、かつ帝王切開または子宮筋腫摘出の経験もない
鉄摂取量や鉄吸収量の不足(偏食や過度なダイエット、ストレスなどが原因)
婦人系疾患や消化器系疾患以外の疾患
参考:バイエル薬品株式会社「貧血で「要精査」と言われている女性のみなさんへ

ただし、上記は「考えられる貧血の原因」で「確実な貧血の原因」ではありません。

貧血の原因を正確に特定するには、上記の月経量や月経以外の出血状態を参考に、適切な医療機関を受診する必要があります。

更年期女性が貧血になったときの対処法

病院で診察を受ける

貧血になってしまったら、状況に合わせて次のように対処していくのがおすすめです。

状況おすすめの対処法
生活に支障はない
受診するほど貧血の症状(※)は重くない

※貧血の症状としては、めまいや動悸・息切れ、集中力の低下、体のだるさ、眠気などがある
貧血に効果的な食材を取り入れた食事をする
貧血に効果的なサプリを摂る
不安を感じている
原因を突き止めたい
考えられる原因を参考に受診する
月経過多が考えられそうな場合
→ 婦人科

消化器系疾患が考えられそうな場合
→ 消化器科

鉄摂取量や吸収量の不足、婦人系疾患や消化器系疾患以外の疾患が考えられそうな場合
→ 内科
状況別の貧血の対処法

更年期女性の貧血の対処法については、当ブログに掲載の以下「【貧血対策】更年期による貧血に効果的な食材や食事・サプリをご紹介!」で詳しく説明しています。

今起きている貧血を改善していきたいけれど、具体的にどうすれば良いかを知りたい方はご覧ください。

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まとめ

更年期女性に起きやすい貧血の原因を紹介してきました。

貧血になってしまったら原因を知り、適切な対処をして改善していきましょう。

この記事が、貧血になり原因が分からず不安な更年期女性の手助けとなれば幸いです。

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