だるい症状は更年期に表れやすい!原因と状況別の対処法を紹介

だるくてソファーに仰向けで寝る更年期女性

こんにちは!AnotherMeadowです。

体がだるいのは、更年期のせいなのだろうか?

この記事を読んでいる方は、このような疑問を持っているのではないでしょうか。

体がだるいのは年齢を考えると更年期のせいかもしれないと思うけれども、本当にそうなのか不安になりますよね。

結論からいうと、だるい症状は更年期によくあることです。

更年期にだるい症状が出やすいのは女性ホルモンバランスの乱れが主な原因のため、バランスを整える対処をすれば改善に向かいます。

ただし、全ての方に当てはまるわけではありません。だるい症状には他にも原因があるからです。

だるいと感じたら更年期の症状なのか、あるいは別の原因であるかを特定し、その原因を解消する対処をすることが重要です。

この記事では、更年期にあるだるい症状について説明しています。

読んでいただければ、今抱えているだるい症状は更年期が原因であるのかが分かります。

だるい症状を抱えている方の不安を解消できる内容を載せていますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

だるい症状が更年期に起こっている女性は多い!

読書中にだるくなった更年期女性

冒頭でも説明した通り、更年期に入るとだるい症状が起こりやすいです。

厚生労働省が運営する健康情報サイト・e-ヘルスネットの「更年期障害」では、「だるさは更年期の初期症状」と述べられています。

さらに国立研究開発法人 科学技術振興機構が公表している論文「更年期女性とメンタルヘルス―更年期障害の治療に必要な知識と心構え―」では、だるい症状である倦怠感が見られるのは、更年期女性の中でも以下の障害を抱える方にいることも述べられています。

  • エストロゲン失調急性障害
  • 女性更年期気分障害のうつ病
  • 女性更年期気分障害の仮面うつ病(うつ病の1つで身体的症状が強く出るのが特徴)

今だるいと感じているのであれば更年期の初期症状、もしくは上記の障害を抱えていることが原因かもしれません。

だるい症状が更年期に起こるのは「女性ホルモンバランスの乱れ」が主な原因

女性ホルモンバランスの乱れでストレスを感じている更年期女性

だるい症状が更年期に起こる主な原因は「女性ホルモンバランスの乱れ」です。更年期になると女性ホルモン「エストロゲン」の分泌が急激に減り、バランスが不安定になります。

女性ホルモンバランスの乱れは自律神経の不安定を招き、だるい症状を生じさせます。自律神経が乱れると血流が悪くなり、栄養が体に十分に行き渡らないためです。

更年期にだるい症状が起こりやすくなるのは、このためです。

女性ホルモンバランスが乱れると自律神経が不安定になる理由
女性ホルモンのバランスが乱れると自律神経が不安定になるのは、両者は互いに影響し合う関係だからです。

女性ホルモンの分泌と自律神経の調整を行うのは、脳の重要な部位「視床下部」です。どちらかが乱れると、視床下部に影響が及びます。

女性ホルモンバランスが乱れると視床下部に影響し、自律神経も不安定になりだるい症状が生じるようになります。

【要注意!】更年期のだるい症状には他にも原因がある

要注意点

だるい症状が更年期に起こる主な原因は女性ホルモンバランスの乱れではありますが、他の原因が隠れている恐れもあります。

考えられる原因は、主に以下3つです。

  1. 貧血
  2. ストレス
  3. だるい症状を伴う疾患

1つずつ見てみましょう。

貧血

貧血になると、だるい症状が生じることがあります。

貧血とは、以下2つが生じている状態です。

  • 血液の成分である「赤血球」の数が減少している
  • 赤血球に含まれる「ヘモグロビン」の濃度が低下している
    ※女性の場合、ヘモグロビンの濃度が12.0g/dl以下であると貧血と判断される(参考:国立長寿医療研究センター「貧血の原因は?」

貧血になると体に酸素が十分に行き渡らなくなるため、だるい症状が起きやすくなります。

貧血が起こる一因に更年期に生じやすい月経過多があります。月経過多になると赤血球やヘモグロビンの材料となる鉄が不足するため、貧血になるのです。

もし今、月経過多の症状があれば、だるいのは貧血が原因であることも考えられるでしょう。

ストレス

だるい症状は、ストレスが原因で起こることもあります。自律神経が乱れるためです。

ストレスを抱えると体を興奮・緊張させる交感神経が優位な状態が続くため、疲労が回復されません。この疲労感が蓄積されることで、だるい症状が引き起こされるのです。

更年期は仕事や家事、育児、介護など負担や責任の大きいこと抱える機会が多くなり、忙しさのあまりストレスが増しやすい時期です。

だるい症状は、蓄積されたストレスが原因であることも考えられます。

だるい症状を伴う疾患

だるい症状を伴う疾患もあります。だるい症状を伴う疾患としては、主に以下が挙げられます。

  • 甲状腺疾患(バセドウ病や橋本病など)
  • 腎臓系疾患(慢性腎炎など)
  • 肝臓系疾患(急性肝炎や慢性肝炎など)
  • 慢性疲労症候群

更年期女性は、女性ホルモンバランスが乱れることで様々な疾患を抱えやすいです。

だるい症状があるから確実に疾患があるわけではありませんが、こうした疾患によってだるい症状が起きている恐れもあります。

【状況別】更年期のだるい症状の対処法

だるさ対策でストレッチをする更年期女性

更年期のだるい症状を改善する対処法としては、「セルフケアを行う」と「婦人科を受診する」の2つがあります。

どちらの対処法が良いかは、以下のように状況に合わせて選ぶのがおすすめです。

状況おすすめの対処法
生活に支障は出ていないセルフケアを行う
生活に支障が出ている/不安を感じる婦人科を受診する
状況別・更年期のだるい症状の対処法

上記の状況をクリックすると、その状況に合う対処法を説明している章へ飛びます。ご自身の状況に合わせてご覧ください。

【生活に支障は出ていない】セルフケアを行う

だるい症状があっても生活に支障が出ていないのであれば、現時点で大きな疾患ではないと考えられるため、まずはセルフケアで改善していくと良いでしょう。

セルフケアによる対処法としては、主に次の4つがあります。

  1. サプリを摂る
  2. 自律神経を整える食材を意識的に摂る
  3. 入浴で体を温める
  4. 自分ができる運動をする

上記はだるい症状があっても行いやすい対処法です。できそうなことから始めてみてくださいね。

サプリを摂る

サプリは、不調を改善するための成分や栄養素の中でも日頃摂ることが難しいものを補える健康食品です。忙しい更年期女性でも気軽に摂れます。

更年期女性の場合は、以下の成分や栄養素を含むサプリを摂るのがおすすめです。

成分・栄養素名おすすめの理由
エクオールエクオールは更年期になると急激に減るエストロゲンと似た作用を持つ。女性特有のゆらぎをサポートする。
鉄分鉄が不足していると交感神経が優位になるため自律神経が乱れやすくなる。摂ることで自律神経の安定につながる。
更年期女性がなりやすい貧血の改善もサポートする。
ビタミンC鉄の吸収力を高める。
ビタミンCが不足しているとストレスが蓄積されて自律神経が乱れやすくなる。摂ることで自律神経の安定につながる。
乳酸菌乳酸菌は腸内環境を整える。腸内環境は自律神経にも影響するため、摂ることで自律神経の安定につながる。
サプリに含まれていると良い成分・栄養素

単体成分・栄養素のサプリよりも、複数の成分・栄養素を含むサプリを活用するのが良いです。有効な成分や栄養素を1つのサプリで摂ることができます。

Another meadowのサプリは、上記の成分を全て含んでいます。気になる方は、以下のページをご覧ください。

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自律神経を整える食材を意識的に摂る

自律神経を整える食材を意識的に摂ってみましょう。

どんなに忙しくてもサプリだけでだるい症状を改善していこうとするのは、あまりおすすめできません。

サプリはあくまで日頃摂ることが難しい成分や栄養素を補う食品です。だるい症状を改善していくためには、食生活にも意識を向けることも重要です。

以下は、自律神経を整える効果を期待できる食材の例です。

成分・栄養素名食材例おすすめの理由
GABAトマト
ナス
じゃがいも
バナナ
交感神経を抑制して、自律神経を整える効果がある。
トリプトファンヨーグルト
チーズ
大豆製品
自律神経を調整する物質「セロトニン」を作る。
ビタミンB6カツオ
まぐろ
バナナ
鉄分レバー
かつお
調製豆乳
糸引き納豆
小松菜
ほうれん草
ひじき
鉄が不足していると交感神経が優位になるため自律神経が乱れやすくなる。摂ることで自律神経の安定につながる。
ビタミンC小松菜
ブロッコリー
さつまいも
キウイ(緑肉種)
鉄の吸収力を高める。
ビタミンCが不足しているとストレスが蓄積されて自律神経が乱れやすくなる。摂ることで自律神経の安定につながる。
乳酸菌ヨーグルト
チーズ
漬物
乳酸菌は腸内環境を整える。腸内環境は自律神経にも影響するため、摂ることで自律神経の安定につながる。
食物繊維豆類
野菜類
芋類
きのこ類
海藻類
腸内環境を整える善玉菌の餌になる。
自律神経を整える食材の例

取り入れられそうな食材から選んでいくと良いでしょう。

忙しくてお惣菜やお弁当を買うときも、上記の食材が入っているものを選ぶようにするのがおすすめです。

入浴で体を温める

入浴で体を温めましょう。

女性ホルモンバランスが乱れて自律神経が不安定なときは、血管が収縮していて血行が悪くなっています。

入浴をすれば血行が良くなり自律神経が安定するため、だるい症状を和らげることができます。

以下は自律神経の安定につながる入浴のポイントです。入浴するときにご参考ください。

  • 食後1時間以上経過、もしくは寝る1時間半前に入浴する
  • 湯船の温度は38度~40度くらいに設定する
  • じんわりと汗をかき、リラックスできる程度で入浴する

自分ができる運動をする

自分ができる運動をしましょう。

「だるい症状があるのに、運動するの?」と思われるかもしれませんが、実は運動には自律神経を安定させる効果があります。

運動しているときは体を興奮・緊張させる交感神経が優位に働きますが、運動後は体をリラックスさせる副交感神経が優位になり、バランスが整うのです。

強度の高い運動をする必要はありません。以下のような強度が軽めの運動でも効果を期待できます。

  • ストレッチ
  • ヨガ
  • ウォーキング

無理なくできる運動から始めることをおすすめします。

【生活に支障が出ている/不安を感じる】婦人科を受診する

だるい症状が重く生活に支障が出ている方は、更年期を迎えているのであれば女性ホルモンバランスの乱れによる更年期障害の恐れがあるため、婦人科を受診するのがおすすめです。

だるい症状に不安を覚える方も、婦人科を受診しましょう。

受診して更年期特有のだるさであることが分かったら、医師の指示に従って改善していきます。

人によって異なりますが、以下のような方法で改善していくことが多いのでご参考ください。

  • ホルモン補充療法
  • 自律神経調整薬を使った療法
  • 漢方薬を使った療法
  • 低用量ピルを使った療法(月経過多による貧血でだるい症状が出ている場合)
  • カウンセリング療法
  • 食事療法
  • 運動療法
だるい症状が更年期によるものではなかったら?
婦人科を受診してだるい症状が更年期によるものではないと分かったら、他の診療科を受診することになります。

婦人科の医師のアドバイスも聞きながら、適切な診療科に行きましょう。

以下は、本記事の「【要注意!】更年期のだるい症状には他にも原因がある」で説明した、だるい症状の原因別の診療科の例ですので、ご参考ください。

【月経過多以外の原因で生じた貧血が原因と思われる場合】
消化器科、内科

【ストレスが原因と思われる場合】
心療内科、精神科

【だるい症状を伴う疾患と思われる場合】
甲状腺疾患…内分泌科、代謝内科
腎臓系疾患…腎臓内科、内科
肝臓系疾患…肝臓内科、消化器科
慢性疲労症候群…内科、心療内科、精神科

まとめ

更年期のだるい症状について説明してきました。

だるい症状が更年期に起きやすいのは、以下の原因があるためです。

  • 主な原因は「女性ホルモンバランスの乱れ」
  • 他にも原因があり、考えられる主な原因は以下3つ
    • 貧血
    • ストレス
    • だるい症状を伴う疾患

更年期にだるい症状が起きたら、ご自身の状況に合わせて対処していくことが重要です。

  • 生活に支障は出ていない…セルフケアを行う
  • 生活に支障が出ている/不安がある…婦人科を受診する

この記事が、だるい症状を抱えている更年期女性の方の不安を解消する手助けとなれば幸いです。

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