40代の「だるい」「眠い」の主な原因は更年期!状況別に対処法を紹介

パソコン作業中に眠くなる40代女性

こんにちは!AnotherMeadowです。

40代に入ってからだるいし、眠い日が多くなった気がする。年齢のせい?

この記事を読んでいる方は、このような疑問を持っているのではないでしょうか。

若い頃にはなかっただるさや眠気があると、40代という年齢のせいなのか、あるいは他に原因があるのか不安になりますよね。

結論からいうと、40代に入ってから「だるい」や「眠い」と感じる人は多くいます。

40代は男女ともに「更年期」を迎える方が多いからです。

更年期は以下3つが生じやすい時期であるため、だるい症状や眠い症状が起きやすくなります。

  1. 性ホルモンバランスが乱れやすくなる
  2. ストレスが溜まりやすい
  3. 睡眠の質が低下しやすい

ただし全ての方が上記に当てはまるわけではなく、他に原因がある場合もあります。

このため、だるい症状や眠い症状がある方は原因を特定し、原因に合わせた対処を行っていくことが重要です。

この記事では、40代に起きやすいだるい症状や眠い症状について紹介しています。

だるい症状や眠い症状の原因が分からず、困っている方の不安を解消できる内容を載せていますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

40代になると「だるい」や「眠い」の症状が起こりやすくなる!

眠くて目を抑える40代女性

冒頭でも説明した通り、40代になるとだるい症状や眠い症状が起こりやすくなります。

内閣府が2018年3月に公表した「男女の健康意識に関する調査報告書」の「第4章 男女の健康意識に関する調査の結果」によると、現在抱えている病気やけが等の不調に「体がだるい」と挙げている40代男性は500人中18%、40代女性は500人中17.8%と示されています。

だるい症状は40代の男女両方に見られることが分かります。

眠い症状については、特に男性に見られるようです。

厚生労働省が2022年7月に公表した「更年期症状・障害に関する意識調査」の基本集計結果によると、「よく眠くなるし、しばしば疲れを感じる」と答えた40代男性は536人中約36%と示されています。

「だるい」や「眠い」と感じるのは、40代ではよくあることといえるでしょう。

40代になると「だるい」や「眠い」の症状が起こりやすいのは「更年期」を迎える人が多いため

更年期

40代になると「だるい」や「眠い」と感じやすいのは、「更年期」を迎える人が多いためです。

40代の更年期というのは、以下の3つが起きやすい時期をいいます。

  1. 性ホルモンバランスが乱れやすくなる
  2. ストレスが溜まりやすい
  3. 睡眠の質が低下しやすい

40代の更年期は性ホルモンバランスが乱れやすくなる

40代の更年期は、性ホルモンバランスの乱れやすくなります。

「性ホルモンバランスの乱れ」というのは、以下の状態をいいます。

性別状態
男性男性らしい体を作る性ホルモン「テストステロン」の分泌量が減少する
女性女性らしい体を作る性ホルモン「エストロゲン」の分泌量が減少する
性ホルモンバランスの乱れを示す状態

性ホルモンバランスが乱れる時期には個人差がありますが、男性は50代~60代、女性は40代後半~50代前半に起こることが多い傾向にあります。

しかし中には、男性は30代以降、女性は40代前半以降から性ホルモンバランスが乱れる方もいます。このため40代というのは、男女共に性ホルモンが乱れていても不思議ではない時期です。

性ホルモンバランスの乱れは、自律神経の乱れを引き起こします。

すると体は以下の状態になるため、だるい症状や眠い症状が出やすくなるのです。

  • 血流が悪くなる
    • 栄養が十分に行き渡らないため活力を得られなくなり、だるくなる
    • 脳を休ませる必要があると脳が判断し、眠くなる
  • 体を興奮・緊張させる交感神経が優位になる
    • 疲労が回復せず蓄積するため、だるくなる
    • 睡眠障害が出やすくなり、眠くなる

40代の更年期はストレスが溜まりやすい

40代の更年期は、ストレスが溜まりやすい時期です。仕事や家事、育児、介護など負担や責任の大きいことを抱える機会が多いからです。

ストレスの蓄積は、自律神経の乱れを引き起こします。

自律神経が乱れると、「40代の更年期は性ホルモンバランスが乱れやすくなる」で説明したように血流が悪くなったり、交感神経が優位になったりするため、だるい症状や眠い症状が起こりやすくなるのです。

40代の更年期は睡眠の質が低下しやすい

40代の更年期は、睡眠の質が低下しやすいです。

私たち人間は加齢に伴って睡眠の質が低下していきますが、この現象が出始めるのが40代といわれています。

40代に起こりやすい睡眠の質の低下は、主に以下が原因で起こります。

  • 睡眠時間が減る
  • 就寝途中で目が覚める
  • 熟睡に入る前段階である「レム睡眠」の回数が減る

上記が生じて睡眠の質が低下すると疲れが回復しないため、だるい症状や眠い症状が出やすくなるのです。

【要注意!】40代の「だるい」や「眠い」には他の原因もある

医師の話を聞く40代

だるい症状や眠い症状が40代に起きやすい原因は前述した通りですが、実は他の原因が隠れている恐れもあります。

その原因として考えられるのが、以下の2つです。

  1. 貧血
  2. だるさや眠気を伴う疾患

貧血

貧血が原因である場合もあります。

貧血になると体に酸素が十分に運ばれなくなるため、だるい症状や眠い症状が出やすくなるからです。

貧血を引き起こす原因には、主に以下があります。

男女共通女性
偏食や過度なダイエットによる鉄摂取量の不足
ストレスによる鉄吸収量の不足
貧血を伴う疾患(消化器系疾患など)
月経過多による鉄不足
貧血を招く原因の例

だるさや眠気を伴う疾患

だるさや眠気を伴う疾患もあります。

40代は性ホルモンバランスの乱れや加齢によって様々な疾患を引き起こすリスクが高まります。その疾患の一部に、だるさや眠気を伴う疾患があるのです。

だるさや眠気を伴う疾患には、主に以下が挙げられます。

だるさを伴う疾患の例眠気を伴う疾患の例
甲状腺疾患(バセドウ病や橋本病など)
腎臓系疾患(慢性腎炎など)
肝臓系疾患(急性肝炎や慢性肝炎など)
慢性疲労症候群
精神疾患(不眠症やうつ病など)
睡眠時無呼吸症候群
過眠症
だるさや眠気を伴う疾患の例】

【状況別】40代の「だるい」や「眠い」の症状の対処法

リラックスして会話する40代夫婦

40代のだるい症状や眠い症状の対処法には、「セルフケアを行う」と「受診する」の2つがあります。

どちらの対処法が良いかは、以下のように状況に合わせて選ぶのがおすすめです。

状況おすすめの対処法
生活に支障は出ていないセルフケアを行う
生活に支障が出ている/不安を感じる受診する
男性は泌尿器科
女性は婦人科
状況別・更年期のだるい症状の対処法

上記の状況をクリックすると、その状況に合うおすすめの対処法を説明している章へ飛びます。ご自身の状況に合わせてご覧ください。

【生活に支障は出ていない】セルフケアを行う

「だるい」や「眠い」と感じることがあっても生活に支障が出ていないのであれば、現時点で大きな疾患ではないと考えられるため、まずはセルフケアで改善してみると良いでしょう。

セルフケアによる対処法としては、主に以下の3つがあります。

  1. 性ホルモンバランスを整える食品を摂る
  2. リラックスする習慣を始める
  3. 睡眠に関係する生活習慣を見直す

上記は、だるい症状や眠い症状があっても行いやすい対処法です。できそうなことから始めてみてくださいね。

性ホルモンバランスを整える食品を摂る

性ホルモンバランスを整える食品を摂りましょう。自律神経が安定し、だるい症状や眠い症状の改善につながります。

以下の特徴を持つ食品を摂れば、性ホルモンバランスを整えることができます。

  • 性ホルモンの生成をサポートする
  • 性ホルモンと似た作用がある

以下に具体的な食品例を載せますので、日頃の食事に取り入れられそうなものから摂ってみることをおすすめします。

スクロールできます
性別食品例おすすめの理由
男性亜鉛を含む食品たらこ
しらす干し
レバー
肩肉
チーズ
カシューナッツ
アーモンド
亜鉛を含むサプリ
テストステロンの生成をサポートする
ビタミンDを含む食品しらす干し

きくらげ

ビタミンDを含むサプリ
女性エクオールを含む食品エクオールを含むサプリエストロゲンと似た作用がある
性ホルモンバランスを整える食品の例

リラックスする習慣を始める

リラックスする習慣を始めましょう。自律神経が安定し、ストレスの解消につながります。

以下はリラックスする習慣の例です。

  • 適度に運動する
    ヨガやストレッチ、ウォーキングなど、だるい症状や眠い症状があっても行いやすい低強度の運動がおすすめ
  • 寝る前に本を読んだり、アロマを炊いたりする
  • 毎日入浴する

自分にとってリラックスできることは何かを考えて、実践することをおすすめします。ない場合は、上記をご参考ください。

既にリラックスできる習慣を持っている方は、継続して改善を図っていきましょう。

睡眠に関係する生活習慣を見直す

睡眠に関する生活習慣を見直しましょう。睡眠の質を改善でき、疲労感の蓄積も減ってだるい症状や眠い症状を和らげることができます。

以下は、睡眠の質を高める効果のある習慣例です。できそうなことから始めてみることをおすすめします。

習慣例睡眠の質が高まる理由
起きる時間を毎日同じにする体内時計がリセットされて毎日同じ時間に眠気が起きるようになり、目覚めがすっきりする
朝起きたら日光を浴びる
寝る前にスマホやテレビを長時間見ない睡眠を誘うホルモン「メラトニン」が分泌され、脳への刺激も抑えられる
寝る前にお酒を飲まないアルコールによる脳への刺激を抑えられる
睡眠の質を高める効果のある習慣例

【生活に支障が出ている/不安を感じる】受診する

だるい症状や眠い症状が重く生活に支障が出ている方や、症状に不安を覚える方は、医療機関を受診するのがおすすめです。

男性と女性で、最初に受診すると良い診療科は異なります。適切な診療科は以下の通りです。

  • 男性は「泌尿器科」を受診する
  • 女性は「婦人科」を受診する

男性は「泌尿器科」を受診する

男性の場合、まず行くと良いのが泌尿器科です。

40代の更年期は性ホルモンバランスが乱れやすくなる」で説明した通り、男性は40代で性ホルモンバランスが乱れることもあるため、だるい症状や眠い症状が出やすいです。

症状が重いのであれば更年期障害を抱えている恐れがあるため、男性特有の更年期障害を診てくれる泌尿器科に行くのがおすすめです。

受診して更年期特有の症状であることが分かったら、医師の指示に従って改善していきます。

人によって異なりますが、以下のような治療が行われることが多いのでご参考ください。

  • ホルモン補充療法
  • 自律神経調整薬を使った療法
  • 漢方薬を使った療法
  • カウンセリング療法
  • 食事療法
  • 運動療法

女性は「婦人科」を受診する

女性の場合、まず行くと良いのが婦人科です。

男性と同様、性ホルモンバランスの乱れによってだるい症状や眠い症状が出ている恐れがあります。

症状が重いのであれば更年期障害である恐れがあるため、女性特有の更年期障害を診てくれる婦人科に行くのがおすすめです。

受診して更年期特有の症状であることが分かったら、医師の指示に従って改善していきます。

女性であれば、人によって異なりますが、以下のような治療が行われることが多いのでご参考ください。

  • ホルモン補充療法
  • 自律神経調整薬を使った療法
  • 漢方薬を使った療法
  • 低用量ピルを使った療法(月経過多による貧血でだるい症状が出ている場合)
  • カウンセリング療法
  • 食事療法
  • 運動療法
だるい症状や眠い症状が更年期によるものではなかったら?
だるい症状や眠い症状が更年期特有の症状ではないと診断されたら、他の診療科を受診することになります。医師のアドバイスを聞いて、適切な診療科に行きましょう。

以下は本記事の「【要注意!】40代の「だるい」や「眠い」には他の原因もある」で説明した、だるい症状や眠い症状の原因別の診療科の例ですので、ご参考ください。

【貧血が原因と思われる場合】
消化器科、内科

【だるい症状や眠い症状を伴う疾患と思われる場合】
甲状腺疾患…内分泌科、代謝内科
腎臓系疾患…腎臓内科、内科
肝臓系疾患…肝臓内科、消化器科
慢性疲労症候群…内科、心療内科、精神科
精神疾患(不眠症やうつ病など)…精神科、心療内科、内科
睡眠時無呼吸症候群…耳鼻咽喉科、呼吸器内科
過眠症…脳神経内科、精神科

まとめ

40代に起きやすいだるい症状や眠い症状について説明してきました。

40代になると「だるい」や「眠い」と感じやすいのは、40代は更年期を迎える人が多いためです。

更年期というのは以下が起きやすい時期であるため、だるい症状や眠い症状が出やすくなります。

  • 性ホルモンバランスが乱れやすくなる
  • ストレスが溜まりやすい
  • 睡眠の質が低下しやすい

だるい症状や眠い症状がある場合は、ご自身の状況に合わせて対処していくことが重要です。

  • 生活に支障は出ていない…セルフケアを行う
  • 生活に支障が出ている/不安がある…男性は泌尿器科、女性は婦人科を受診する

適切な対処をしてだるい症状や眠い症状を改善し、元気な毎日を過ごせるようになりましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次